

| 【写真】 ベンツパトカー |
| イランを旅行していると、車として機能していること自体が奇跡であるかのような年代物のポンコツ車が走っているのを頻繁に見掛けます。日本のスクラップ工場に置いている廃車のほうがよほど程度が良いように感じられます。また、整備不良が原因で、凄まじい排気ガスをまき散らしながら走る車も少なくありません。 大都市であるテヘランの大気汚染は特に深刻で、長時間街を散策していると目や喉に痛みを感じることがありました。また、市バスに乗車した際は窓の外から勢いよく吹き込んできた排気ガスを顔に浴びて、呼吸をするのもままならない状態になりました。燃料として使用されている軽油やガソリンが不完全燃焼を起こして、有害な生ガスが大気中に大量に放出されているからです。 このような劣悪な環境により、大気汚染の影響で気管支系の病気を患っている人も多数おり、そのことが今や深刻な社会問題となっています。この深刻な大気汚染を改善するため、イラン政府は国民に対して排ガス規制に適合した新型車への買い換えを奨励していますが、目に見えた成果は上がっていない模様です。また、新しく施行された排ガス基準により、長年に渡って生産されていたペイカンと呼ばれる乗用車の生産が2005年に打ち切られました。 警察車両や政府公用車は外国製の車両が使われていることが多く、BMW社製の排気量が1300CCもある白バイや、ドイツ製の高級乗用車であるメルセデスベンツを多数見掛けました。この白バイやベンツは、通常の業務の他には祝賀パレードの際や各国要人がイランに訪問した際にも利用されているのでしょうが、庶民の使用しているポンコツ車とはあまりにも大きな落差がありました。
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