


| 【写真】 ハッサン・セッディギ・ファルドさん |
| イマーム広場近くのバザールにて、ガラムカールを製造している工房を見学する機会に恵まれました。ガラムカールとはテーブルクロスや服飾などに用いられる木綿の布のことで、ペルシャ更紗とも呼ばれています。 ガラムカールは、まず最初に模様彫刻が施された墨が塗られた木片を布に押し当てて輪郭(下地デザイン)を作り、更にその上から色づけされた木片を幾重にも押し当てて作られます。また、押し当てる木片の位置が少しでもズレると商品にならないため、作業は慎重に行う必要があります。実に、根気と体力が必要な作業です。 ガラムカールの品質は千差万別であり、昔ながらの製法で製造された良品質の製品は草木などから抽出された天然成分の染料を用いて製造されているそうなのですが、ここ最近はコストダウンのために合成染料が使われる傾向にあり、そのような廉価品は時間の経過と共に退色が進んでしまうことを、職人さんから教わりました。お土産用に購入するのなら、少々割高でも、天然染料を用いた製品を購入したほうが良いようです。 私が見学させていただいた工房で作業をしておられた職人さんは、今から20年ほど前にNHK出版の取材を受けたことがあり、若かりし頃の職人さんの写真が掲載された本を見せていただきました。無論、そのことで商品を箔付けして商品の購入を強要するようなことはなく、終始、突然の来訪者である私を温かくもてなしてくれました。
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