

| 【写真】 マースーレの家並み(1) |

| 【写真】 マースーレの家並み(2) |
| マースーレの家々は急峻な山肌にへばりつくようにして建てられており、民家の屋根は生活道路として利用されています。このような特殊な形態をもつ集落はこの地域にのみ存在します。またマースーレは人気観光スポットのひとつでもあるため、休日や大型連休には大勢のイラン人が当地を訪れます。 イランには荒涼としたハゲ山が数多く存在しますが、ここマースーレは年間を通して降水量の多いカスピ海沿岸地方に属していることもあり、山は青々とした木々に覆い尽くされています。日本人にとっては、何の変哲もないごくありふれた風景ですが、多くのイラン人にとっては新鮮な風景に感じられることでしょう。イランでテレビを見ていると、カスピ海沿岸地域の風景を頻繁に見掛けます。 当地を最初に訪れた2000年当時、マースーレには一軒の国営ホテルしか営業しておらず、宿泊料金も割高に設定されていたこともあり、旅費を節約するために民宿を利用しました。民宿の持ち主はマムドさんという来日経験のある男性で、日本語で観光案内してもらうことができました。 それから6年後の2006年3月に再訪した際には、民家を改造したミニホテルがいくつか営業しているのを見掛けました。 前述のように、マースーレの民家は屋根が道路として利用されており、転落防止用の柵なども一切設置されておらず、街灯も少ないため、特に夜間は、気を緩めて歩いていると転落する危険性があります。現在のイランの法律では飲酒は御法度なのですが、イスラム革命が起きる以前、飲酒が許されていたころは、泥酔して屋根(道路)から転落して大怪我をした人も相当数いるように思います。 マムドさんにその辺の事情をお伺いしたところ、「そんな人はいなかったよ」とのこと。この件に関しては、いささか疑問に思います。
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