

| 【画像1】 旧イラン紙幣 |

| 【画像2】 塗りつぶされた旧イラン紙幣 |

| 【画像3】 新イラン紙幣 |
| 偽造防止等の理由により、紙幣のデザインを一新するために新紙幣を発行する例は珍しくありませんが、イラン・イスラム共和国に於いては、イスラム革命に伴う政権交代によって、それまで流通していたパーレビ国王の肖像が印刷された紙幣からホメイニー師の肖像が印刷された紙幣に切り替わりました。しかしイスラム革命後の混乱期、新紙幣が発行されるまでの間、パーレビ国王の顔を黒く塗りつぶした旧紙幣(画像2)が暫定的に使用されていました。ケースは異なりますが、終戦直後の日本の小中学校で、教科書に記述されている軍国主義に触れる箇所を墨で塗りつぶして暫定的に使用されていた話と酷似しています。 テヘラン市内にある骨董屋街に行くと、帯封が付いたままの旧紙幣が大量に販売されているのを見掛けます。現在のイラン国民は、パーレビ国王の肖像が印刷された旧紙幣を見ることによって過ぎ去った昔を懐古しているのかもしれません。実際、街なかで出会った人々から、「パーレビ国王の時代は良かったなぁ・・・」という感想を聞くことも度々ありました。 紙幣に関して(追記 04-09-08) 2004年、イランを再訪した際に、2万リアル紙幣が発行されていることを知りました。インフレ傾向にあるイランでは、高額紙幣の発行が必要不可欠だったのでしょう。このため、高額商品を購入する際には膨大な枚数のリアル紙幣が必要となり、短時間のうちに正確な紙幣の枚数を勘定するためには、銀行などの金融機関で使用されている紙幣カウンターが必需品になります。このカウンターは、高額商品を取り扱う販売店や政府公認の私設両替商などに設置されています。
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