

| 【写真】 イラン航空機撃墜事件 |
| 1988年7月3日、ホルムズ海峡を航行中のアメリカ海軍第五艦隊所属の巡洋艦ビンセンスからのミサイル攻撃によりイラン航空655便が撃墜され、乗員・乗客290名もの尊い人命が無惨に奪われました。事件後、アメリカ政府は、レーダーモニターに映し出された655便の機影をイラン空軍の戦闘機と誤認し、ミサイルを誤射したことを公式の場で認めました。このアメリカ海軍の蛮行を記念して、旧アメリカ大使館の門壁に事件の概要を説明した絵が描かれています。 2002年1月、ブッシュ米大統領は一般教書演説の中で「イランは悪の枢軸国である」と言う見解を世界に向けて発表しました。しかし果たして、イラン政府はアメリカ政府が言うような「悪の枢軸国」なのでしょうか。このイラン航空機撃墜事件もそうですが、多くの国々で罪なき者の人命を奪い、そして災禍をまき散らしているアメリカ政府に他国を糾弾する資格が有るのでしょうか。 一般教書演説が行われる直前、当時のイラン大統領であるハタミ大統領はアメリカ政府およびアメリカ国民に対して、アメリカの文化を尊重し、アメリカ国民を尊敬する旨の発言を行いました。そして長らく国交を断絶していた両国政府の間にようやく友好的なムードが漂い、僅かながらも関係修復の兆しが見え始めていた矢先、前述のブッシュ大統領の不穏当な発言が発せられました。穏健派の旗手であるハタミ大統領の融和政策を阻害するような挑発的かつ好戦的な発言を行ったブッシュ大統領の意図が理解できません。ちなみに、悪の枢軸国という発言は、第二次世界大戦中の日本(日・独・伊3国同盟)に向けても発せられたことがありました。
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